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相続人を証明する書類-法定相続証明書とは

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川上直也
みな司法書士法人 代表司法書士 川上直也
この記事は、みな司法書士法人 代表司法書士 川上直也が監修をしています。相続や不動産登記に関する豊富な実務経験を活かし、読者の皆様にとって実践的かつ信頼できる情報をお届けします。

「法定相続証明書」とは、法務局から発行される相続人を証明する書類のことです。公的な書類として、各種の相続手続きで使用することができます。

平成29年度から始まった新制度でまだ馴染みの薄いものですが、取得しておけば相続手続きを進めるうえで非常に役に立ちます。

ここでは、法定相続証明書についてご説明していきます。

1.法定相続証明書で証明できるもの

法定相続証明書で証明できるものは、被相続人(亡くなった人)の「法定相続人」です。法定相続人とは、「相続をする権利を持っている人」と覚えておけば間違いないでしょう。

法定相続人については、こちら↓の記事が参考になります。

相続人となるのは誰か

法定相続証明書には、亡くなった人の法定相続人が一覧図にして記載されています。

法定相続証明書

出典:法務省-法定相続情報証明制度の手続の流れ

2.法定相続証明書は戸籍の束の代わりとなるもの

現在の相続手続きでは、法定相続人を証明するために、戸籍謄本の束を各相続窓口に提出する必要があります。法定相続証明書は、この戸籍謄本の束の代わりとなるものです(下図)。

法定相続証明書の流れ

出典:法務省-法定相続情報証明制度の手続の流れ

各相続手続きの窓口で、戸籍の束を提出→返却と繰り返すのが従来の手続きでした。法定相続証明書は、無料で複数枚取得できるので手続きが同時に進められ、時間短縮につながります。

3.法定相続証明書の取得方法

3−1.申出をすることができる人

  • 被相続人の相続人
  • 代理人となることができるのは、①民法上の親族、②資格者代理人(司法書士等の資格を持つ者)のみ

3−2.必要書類

必ず必要となる書類

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 被相続人の住民票の除票
  • 相続人の現在の戸籍
  • 申出人の氏名、住所を確認できる書類(免許証のコピー、住民票など)

状況によって必要となる書類

  • 法定相続証明書に相続人の住所を記載する場合
    • 各相続人の住民票
  • 親族が代理する場合
    • 委任状
    • 親族関係がわかる戸籍謄本(他で添付した戸籍に記載されていれば不要)
  • 被相続人の住民票の除票を取得できない場合
    • 被相続人の戸籍の附票

3−3.法定相続証明情報一覧図の作成

→法務局の様式と記載例を参考に作成してください。

3−4.申出書の記入と申出をする登記所の確認

以下のいずれかの所在地を管轄する法務局に、申出をすることができます。

  • 被相続人の本籍地(死亡時の本籍です)
  • 被相続人の最後の住所地
  • 申出人の住所地
  • 被相続人名義の不動産の所在地

→法務局の管轄はこちら

最後に申出書を記入して、法務局へ提出しましょう。

→法務局の様式と記載例を参考に作成してください。

4.法定相続証明書まとめ

ここでは、法定相続証明書の内容と取得方法を見てきましたが、いかがだったでしょうか。

法定相続証明書があれば、相続手続きはスムーズに進みます。平成29年度から始まった新制度でまだ馴染みの薄いものですが、取得しておけば相続手続きを進めるうえで非常に役に立ちます。

ここでの記事が、あなたの参考になれば幸いです。

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