家族を後見人にしたい人へ

テーブルに置かれたノート

ABOUTこの記事をかいた人

みな司法書士法人 川上直也

司法書士になる前は、特別養護老人ホームで介護の仕事をしていました。私は、実際にお年寄りが法律の問題でお悩みになっている姿を身近で見て、誰もが気軽に相談できる、心に寄り添う法律の専門家が必要だと感じるようになりました。こうした思いから司法書士になり、当事務所を立ち上げるに至ります。ご相談は、お気軽にどうぞ。

最近では、成年後見の申し立てをする際に、「親族を後見人につけたい」といったご相談が増えてきました。

「確実に親族を後見人に選任する」といった方法は、残念ながらありませんが、本人の置かれた状況によっては、親族後見人が選任される可能生は高くなりますので、ここにまとめておきます。

ここでの記事は、法定後見制度についてのご説明です

成年後見制度は、大きく分けて「法定後見制度」と「任意後見制度」の2種類に分かれます。このうち「任意後見制度」は、自分の判断能力がしっかりしているうちに、後見人となってほしい人とあらかじめ契約をしておくことができます。

したがって、この契約で任意後見人に親族を指定しておけば、ほぼ確実に親族を任意後見人につけることができます。

法定後見と任意後見の違いは、こちら↓の記事をご覧ください。

子供2人と老夫婦

法定後見と任意後見の違いとは

2018年3月8日

1.親族後見人が選任されやすいケース

成年後見人の選任は、最終的には裁判所が決定をします。そのため、確実に親族を後見人に選任してもらう方法というものはありません。

ただし、申立て時に以下のような事情があれば、親族後見人が選任される可能性は高くなります。

親族後見人が選任されやすいケース
  1. 申立て時に親族後見人を推薦している
  2. 後見事務において法的な問題点がほとんどない
  3. 本人の財産が少ない
  4. 親族間の対立がない

2.親族後見人の選任は減少傾向にある

裁判所の統計によると、親族後見人の選任は年々減少傾向にあります。親族後見人による不正事件が後を絶たないことから、裁判所は親族後見人を避けてしまう傾向にあるようです。

平成28年度に申し立てられた成年後見事件では、

  1. 親族後見人の選任は、約28.9%(前年は約29.9%)
  2. 専門職後見人の選任は、約71.9%(前年は約70.1%)

となっています。

親族後見人の割合

裁判所:成年後見関係事件の概況より引用

したがって、前述した「親族後見人が選任されやすいケース」に該当した場合でも、確実に親族後見人が選任される保証はないことに留意してください。

3.後見人になれない人は

次のような事情にあたる人は、法律で後見人になれないと規定されています。

成年後見人になれない人
  1. 未成年者
  2. 家庭裁判所で解任された法定代理人、保佐人、補助人
  3. 破産者
  4. 本人に対して訴訟をしている人、その配偶者、その直系血族
  5. 行方の知れない者

民法第847条(後見人の欠格事由)

次に掲げる者は、後見人となることができない。

一  未成年者

二  家庭裁判所で免ぜられた法定代理人、保佐人又は補助人

三  破産者

四  被後見人に対して訴訟をし、又はした者並びにその配偶者及び直系血族

五  行方の知れない者

4.まとめ

ここでは、親族後見人の選任についてみてきましたが、いかがだったでしょうか。

もし、まだ本人の判断能力が衰える前なら、任意後見制度を利用すれば、ほぼ確実に親族が後見人となれることも覚えておきましょう。

任意後見制度については、こちら↓の記事でご説明しています。

子供2人と老夫婦

法定後見と任意後見の違いとは

2018年3月8日

ここでの記事が、あなたの参考になれば幸いです。

この記事が役に立ったらシェアをお願いします


遺産相続のお悩みは解決できましたか?

当事務所では、相続・遺言に関する手続きをすべてサポートいたします。ご自身での手続きに不安があるようでしたら、当事務所までご相談ください。

必ずあなたの力になります。


遺産相続おまかせパック

遺産相続おまかせパック

書類作成・書類収集・預貯金の解約・不動産の名義変更など、相続手続きに必要な各種の手続きをパックにしたサービスです。

「遺産相続の全部をおまかせしたい…」

「忙しくて自分で手続きをする時間がない…」

「自分で手続をするのは不安が残る…」

と思っている方へ。



相続放棄トータルサポート

相続放棄サポート

無料相談、出張相談、書類の取得、書類の作成、相続放棄申述書の作成、照会書の記入アドバイス、…など、相続放棄に必要な手続きをトータルにサポート。

安心の完全成功報酬制です。相続放棄できなかった場合には、料金はいただきません。(ただし、相続放棄の申述が受理される見込みのある方に限ります)



遺言作成トータルサポート

遺言が偽造されていた場合

法的に効力のある、しっかりとした遺言を書きたい!と思っている方へ。

無料相談、出張相談、書類の取得、書類の作成、遺言内容のアドバイス、遺言書下書きの作成、公証人役場との調整、公証人役場での立ち合い…などが含まれています。

自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類に対応。


成年後見トータルサポート

成年後見サポート

成年後見制度の利用をご検討中の方へ。

ご相談から審判の確定まで、成年後見制度の利用に必要な手続きをトータルにサポート。

法定後見と任意後見契約の2種類に対応。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

みな司法書士法人 川上直也

司法書士になる前は、特別養護老人ホームで介護の仕事をしていました。私は、実際にお年寄りが法律の問題でお悩みになっている姿を身近で見て、誰もが気軽に相談できる、心に寄り添う法律の専門家が必要だと感じるようになりました。こうした思いから司法書士になり、当事務所を立ち上げるに至ります。ご相談は、お気軽にどうぞ。